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コラム
重さを量る

第3回:ゆらりが問題
 旅客機は安全上の理由から、三年に一度は整備の時に正確な重量を量ることになっている。通常はジャッキで水平に持ち上げておいて量る。

 最近、私たちも加わってプラットフォーム方式の測定装置が開発された。ジャンボ機なら18個ある車輪の位置に合わせてセンサをセットしておき、その上に機体を移動させて載せるのだ。

 重量もさることながら、同時に重心も大切である。重心が片寄っていると、まっすぐ飛ぶためには修正する操作をしなければならない。当てかじといい、燃費を非常に悪くする。そこで、一つひとつの車輪にかかる荷重からモーメントを計算し、重心位置を割り出すのである。

 正しい位置を出すには、荷重を精密に量らねばならない。精度保証を一万分の一としているので、実際には二万分の一でつくる。車輪一個が載るセンサの最大荷重は30tなので、誤差は1.5kg以内だ。

 国際線用のジャンボジェット機B747-400の場合、機体の自重は約180tある。こんなに重くても相手は飛行機なので、ずうたいの割には軽い。だから、格納庫の中でも、空気の流れでゆらゆらと動いてしまう。18個のデータを取るタイミング、何回もの測定値の平均化処理で苦労したものだ。

1998年(平成10年)1月12日 月曜日 朝日新聞夕刊 掲載

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