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コラム
重さを量る

第11回:ゴルフのスイング
 ゴルフが好きなのだが、スコアの方はなかなか伸びない。飛距離が出ないのは、クラブが合わないからなどと考える。日本の代表的なクラブのシャフトのメーカーである日本シャフトの社長さんが長年かけて研究したところ、ヘッドの形もさることながらシャフトの硬さが重要で、本人のスイングに合った硬さの場合に飛距離が出るという。

 腕力で振り回すタイプの人は、柔らかいシャフトだとしなってしまい、力が後ろに逃げる。この反対に、お手本通りに体の回転を使って柔らかいスイングをする人には、柔らかでしなるシャフトが良い。

 そこで、シャフトのグリップ近くに重量計で使われるストレインゲージ(応力計)を張り付け、スイングの時に生じる力の強さを調べてみた。ボールを打つ瞬間のプレーヤーから見て、シャフトの前後方向のしなりと左右のしなり、それにねじれの三つのデータから図形を描いてみたところ、スイングの特徴を四つのパターンに分類することができたそうだ。不思議なもので、意識的にスイングを変えてみても、力の強弱は変わるが、出てくるパターンは変わらないのだ。

 この装置はゴルフクラブの販売に際して、お客さんのパターンを調べて、最適なクラブを選んで勧めるための有力な道具として、商品化されている。

1998年(平成10年)1月30日 金曜日 朝日新聞夕刊 掲載

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