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コラム
重さを量る

第13回:載せ方
 重さを量るときには載せ方も大切である。大量生産の現場では計量システムも生産ラインに組み込まれているが、ラインの高速化が進むにつれて、計量も高速化しなければならない。そうなると、量る物質に応じた輸送方法を考えることの重要性が増してくる。

 液体は水のようにさらさらしたもの、油のようにどろっとしたものなどさまざまで、それなりの工夫はいるが、比較的簡単だ。基本的には上から落とす。固体や粉末となると、ちょっとやっかいだ。落とすと出口で詰まることがある。ブリッジという現象だ。だから、水平の深いといを使うことが多い。といが粉末を押し出すような動きをするよう振動を電磁石で与える。

 粉末でも複写機のトナーだとこの方法は使えない。超微粒子だから、振動を与えると舞い飛ぶ。またこれぐらい小さな粒子は液体のような性質を持ち、非常に小さなすき間からでも漏れ出してしまうからである。それらを防ぐために、中にらせん状の軸を仕込んだパイプを使う。らせんを回転させながらトナーを送る。

 即席めんに入れる凍結乾燥した具のような、壊れやすいものは、斜めの空洞の管を回転させることで、形を崩さずに流せる。

 材料の流し方まで考えてはじめて、私たちの仕事は完結する。

1998年(平成10年)2月6日 金曜日 朝日新聞夕刊 掲載

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